ご支援・ご協力いただいた皆さまへ


ご支援・ご協力いただいた皆さまへ

  当プロジェクトは、去る東日本大震災発生からまもなく、電気ガス水道のライフラインの復旧の見通しが未だ立っていなかったなか、漁業者自らが再建へ向け立ち上がるべく発足致しました。

 そして多くの支援団体、企業、ボランティアの皆さまをはじめ、全国の支援者の皆様からのご支援・ご協力のお陰で塩竈市浦戸諸島の我々漁業者は順調に復旧を進めさせて頂くことができました。本当にありがとうございました。

 プロジェクト発足の際、私が震災後はじめて島に渡ることが出来たその日、米国より国際NGOオペレーション・ブレッシング・インターナショナル(OBI)の方々が来島し、宮城県漁協塩釜浦戸支所が仮事務所として臨時にお借りした塩釜尾島町交番の派出所にて、OBIの方々とはじめてお会いしました。 島ではライフラインが断絶し未だ復旧の目処も全く立っていなかった時でした。
  「今何を必要としていますか?」と代表のビル・ホランさん、そして日本支部代表のドナルド・トムソンさんに聞かれ、「ネット発信が出来るようにノートパソコンとWifiがあれば…」とお答えすると、すぐその翌日、OBIの皆さんが再び島を訪れ、ノートパソコン・PC周辺機器・ポケットWifi、そのうえ発電機まで持ってきて下さり、ネット通信が可能になりました。 → http://www.youtube.com/watch?v=mvzz7gv1ccU
 
 そして、宮城県漁協塩釜浦戸支所の千葉真澄運営委員長に、そのご支援して頂いた機器を使い、島からネットを通じて全国に支援を呼び掛けることを提案。千葉委員長は快く承諾して下さり、島へ来たばかりの新米漁師であった私を全面的に後押しして下さいました。
  そしていざ始めようと再び塩竃本土へ行き、IT技術者の兄 小泉勝志郎にネット発信について技術的なことなどを相談。翌朝、島へ渡る船に乗ると、たまたま隣りの席に乗船していたNHK神戸放送局の記者さんとお話しすることに。記者さんはプロジェクトの構想を後押しして下さるように数日に渡り取材に来て下さり、私の兄も来島、その場でツイッターアカウントを取得、プロジェクトを始めることをツイッターにて発信。千葉委員長が避難所にいた漁業者を集めて下さり、皆の前でインターネットを使って全国へ支援を呼び掛ける旨を伝え、『うらと海の子再生プロジェクト』が発足致しました。
 
 発足後数日の内に、NHK朝のニュース『おはよう日本』内で当プロジェクトについてご紹介して下さり、瞬く間に全国の皆様へ知っていただくことになりました。

  その後は毎日新聞さん、朝日新聞さん、読売新聞さんなど多くの新聞・テレビ・雑誌などメディアの皆様が報道、ご紹介下さり、またネット上でも多くの皆様が情報を拡散、友人・知人の皆様へ声掛けして頂き、3ヶ月を待たず、わずか2ヶ月半程で1億8600万円ものご支援を賜るに至りました。

  また、地元宮城のTBC東北放送さんに全国ネットの番組『これが東北魂だ カキだ!サンマだ!希望の海だ!!』内で、私たちの取り組みを取り上げて頂くなど、当プロジェクトは、本当に多くの方々の支えによってここまで来ることができました。ありがとうございました。


 そのほか、宮城県漁協塩釜浦戸支所、浦戸東部支所、並びに浦戸各島の生産部会、復興対策実行委員会に、OBI様からは、電気がまだ復旧していなかった浦戸諸島に大型発電機20基と、総額5,000万円相当の漁業資材のご支援を賜りました。また、国際ロータリークラブ様からは、総額2,000万円相当のご支援を、地元塩竈の酒蔵 ㈱佐浦様からは、『浦霞発、日本酒のチカラ』プロジェクトとして、フォークリフト他ロープ類のご支援を、カリタスジャパン様からは種牡蛎採苗用のプラスチック原盤、愛知製鋼様からは種牡蛎菜苗用のチタン板をご支援頂きました。
 さらにOBI様は、『和船寄贈プロジェクト』として和船を2艘寄贈して下さいました。

 プロジェクト発足後、メディアの皆様が報道して下さると共に、鳴り止まない程のたくさんの電話・FAXを頂きました。その時、島では電話・FAXの復旧の目処が全く立っていなかった中、塩竈本土にある宮城県漁協塩釜総合支所信用共済部(JFマリンバンク)の職員の皆さんがFAX受信から支援金の管理に至るまで、津波により浸水し通常業務の復旧がままならない中、多大なご協力をして下さいました。
 そして㈱アイソリューションズ様は、無償で「うらと海の子オンラインショップ」のHPにて『うらと海の子一口支援オーナー制度』の申し込みが出来るよう、迅速にご対応下さいました。

 また、電話・手紙による申し込み、及びオンラインショップにてお申し込みして下さった皆様のデータ入力等に尽力してくれた「浦戸産イメージアップ実行委員会」のスタッフ、そしていち早くボランティアに駆けつけ、電話応対からデータ入力までサポートして下さった国連大学高等研究所 SATOYAMAイニシアティブの簑原さん、NPO法人 浦戸福祉会の中井さん・村上さん、財団法人 連帯東北・西南の皆さん、そして歌手のいしだけいこさん・黒川照家さん、作ひろよしさん、美冬さん、光太郎さん、美佳さんの東京応援団の皆さんや全国からの多くの有志ボランティアの皆様のご協力により当プロジェクト事務局は支えられてきました。 事務局移転の際には「たんぽぽ倶楽部」の中村さんが仮事務所として無償で間借りさせて下さり、事務局移転後には特定非営利活動法人せんだい・みやぎNPOセンター様からノートパソコンを無償でお借りし、その上オフィス什器のご支援もして下さいました。

 全国の皆様よりお預かりした大切な支援金を公正に使わせて頂く為、一般社団法人として法人設立。その際理事として、宮城県漁協塩釜浦戸支所の千葉真澄運営委員長、浦戸東部支所の内海光男運営委員長、(財)連帯東北・西南の佐多代表、経済学者の奥山先生が、また、監事として公認会計士の袖山先生が就任して下さいました。そして、定款作成や法人登記等の際には司法書士の筧先生、(財)連帯東北・西南の谷本さん、NPO法人 浦戸福祉会の村上さんに。皆様には大変なご協力を賜り、誠に感謝致しております。

 また、宮城県漁協塩釜浦戸支所と、浦戸東部支所に設置された復興対策実行委員会の実行委員である各島の地区組合長、並びに生産部会の部長、そして塩竈市の産業アドバイザー、両漁協支所運営委員長並びに両支所長、漁協職員の皆さんのご協力により公正に復興に必要な漁具や修繕必要設備などの取りまとめをして頂き、皆様よりお預かりした大切な支援金を復旧・復興へ可能な限り有効に使わせて頂くことが出来ました。

 牡蛎や海苔の作業にも多くのボランティアの皆様が駆けつけて下さいました。カリタスジャパンの皆さん、青山学院大学、山形大学、上武大学の皆さん、NPO法人 浦戸福祉会へボランティアに来て下さった皆様、(財)連帯東北・西南の皆さん、東京のガレット屋さんル ブルターニュ(LE BRETAGNE)の皆さん、そしてフランスからも牡蛎の作業を手伝いに来てくださいました。



 また浦戸の復興活動にご尽力されている塩竈市出身の元オリンピック選手の畑中みゆきさん、炊き出しボランティアに来て下さったオープンハウスこんぺいとうの皆さん、ボンド&ジャスティスの皆さんや、まだまだここに書ききれない程多くのボランティアの皆様のご協力や、行政関係各所の皆様のご協力により、浦戸諸島は順調に復旧を進められております。

 そして現在、浦戸で震災以前より取り組んでいる新しいブランド牡蛎の生産に、多大なご協力を頂き技術指導にお越しになられている水産研究者の關先生、常磐井先生、塩竈市の産業振興アドバイザーの後藤さん。フランスへ牡蛎養殖の現地視察に行った際に大変お世話になった日仏海洋学会の小池先生、そしてフランス現地の水産研究所の皆さん、オイスター・ワールド・コングレスの主催者の皆さん、アルカッション、マレンヌ・オレロン、南ブルターニュの牡蛎生産者の皆さん。
 
多くのご支援のお陰で海産物の生産・水揚げが出来るようになり、支援者の皆様へお礼の海産物をお送りする際には、漁協職員の皆さん、島のお母さん方に大変お世話になりました。

 頂いた全てのご支援・ご協力に対し私がお礼を述べさせて頂ける立場にはございませんが、この場をお借りし復旧・復興にご協力・ご尽力頂いた、また現在も継続してご支援・ご協力頂いている皆様にお礼を述べさせて頂きたいと思います。
 心より、本当にありがとうございます。

 そして当プロジェクトの『うらと海の子一口支援オーナー制度』にご支援頂いた13,692名もの多くの支援者の皆様にはここまで復旧できたことの御礼とその証としてここ松島湾しおがま浦戸の海の幸をお届けさせて頂くと共に重ね重ね感謝申し上げます。

2013年3月11日

一般社団法人 うらと海の子再生プロジェクト
代表理事 小泉 善雅